愛するということは、どのようなことか?
- 2012年08月07日 |
- 夫婦愛を築きたいあなたへ |

皆さんは、
「愛」
とは何だと思いますか?
「愛」の意味は、時代とともに多様化してきているかもしれません。
しかし、愛は恋や好意といったものに比べ、深く、強く、そして、崇高であるべきものではないでしょうか。
最近は「愛している」という言葉を、気軽に、頻繁に使う人たちが増えているように思えます。
まだ付き合って浅い関係なのにも関わらず、
「愛している」
と言ってみたり、不倫関係なのにも関わらず、
「キミのことを愛しているよ」
と言ってみたりする人たちが、世の中には大勢います。
果たして、そういった人たちは、本当に「人を愛する」という意味を理解しているのだろうか、と疑問に思ってしまう場合が多々あります。
皆さんは、「愛する」ということについて、どのような考えを持っていらっしゃいますか。
「人を愛する」ということは、「好き」という、一時的な感情を持つこととは違います。
愛しているからこそ、自分が犠牲になるときもある。
愛しているからこそ、相手のすべてを受け入れる。
愛しているからこそ、相手を妬まない。
愛しているからこそ、相手を助ける。
愛しているからこそ、相手を傷つけない。
愛しているからこそ、相手を守る。
愛しているからこそ、相手に責任を持つ。
愛しているからこそ、困難が訪れても、共に生きていく。
「愛する」ということには、そういったことではないでしょうか。
これを読んで、「そんなのは理想論」とおっしゃる人たちもいるかもしれません。
しかし、これを自分の子供のことに置き換えて考えてみてください。
子供を愛しているからこそ、自分が犠牲になって子供に対して献身的になるときもあるでしょう。
子供を愛しているからこそ、子供の性格や人格、すべてを受け入れるでしょう。
子供を愛しているからこそ、子供の進歩や成功を一緒に喜び、子供に対して、妬みやひがみを持たないでしょう。
子供を愛しているからこそ、子供を精一杯、助けるでしょう。
子供を愛しているからこそ、子供を傷つけることはしないでしょう。
子供を愛しているからこそ、子供を危険から守るための努力をするでしょう。
子供を愛しているからこそ、子供の人生にも責任を持つでしょう。
子供を愛しているからこそ、何があっても、子供を見捨てることはないでしょう。
いかがですか。
「愛する」ということは、こういったことではないでしょうか。
おそらく、多くの皆さんが「愛」の中の「性愛」という部分だけを見て、「愛している」という言葉を使っているかもしれません。
特に、男女関係の場合はそうでしょう。
「好き」という感情が芽生えると、それを「愛」と勘違いしてしまい、肉体関係に発展してしまいます。
そして、肉体関係があるから、愛し合っていると言います。
または、愛し合っているから、肉体関係を持つと言います。
しかし、ただ肉体関係を持つことが「愛すること」ではないのです。
もちろん、愛の中には、「性愛」と呼ばれる肉体的な部分もあります。
性愛は「エロス」とも呼ばれています。
確かに、夫婦には性愛の部分も必要です。
しかし、愛の中で「エロス」が占める割合は、それほど多くはありません。
エロスの部分よりも、もっと大切なことは、愛し合っている夫婦が、お互いのために、「何をするか」ということではないでしょうか。
夫婦として、一緒に人生を歩んでいくためには、どうしたらよいのか。
お互いの愛情を深めるためには、何をおこなったらよいのか。
信頼関係や絆を深めるためには、どのような努力をしていけばよいのか。
そして、お互いの愛を、どのように示していったらよいか。
そのようなことに対して、努力していくことが、夫婦にとって大切なことなのではないでしょうか。
そして、そういった努力は、本当に愛しているからこそ、できることなのです。