傷ついたあなたの心を癒す方法
- 2012年07月29日 |
- 魅力的な女性になるためのセルフケア |

本日は、
『自分の心を癒す』
ということについて、少しお話してみたいと思います。
私のクライアントの皆さまの中には、ご主人との関係のことで、非常にお心が傷ついていらっしゃる方たちが、大勢おられます。
夫婦関係が悪化し、そして、ご主人の愛や、ご主人のお気持ちが、ご自分から去ってしまうという状況になった場合は、誰もが、心を痛める状態になると私は思います。
現代は、物は豊富にある時代ですが、人々の心が病んでいる時代だと、私は思っています。
多くの人たちは、忙しさやストレスの中で、心のエネルギーを無くし、そして、本来の自分自身を見失ってしまいちになります。
特に、ご夫婦関係が悪いと、それだけで、非常に大きなストレスになります。
また、夫婦関係以外のことでも、さまざまなことに対する失望感から、ある意味、あきらめた人生を送っている人たちもいます。
『どうせ、自分には無理だから』とか、
『仕方がないから』とか、
自分の人生なのにも関わらず、前向きに進めなかったりする人たちもいることでしょう。
また、前向きに進もうと思ってはいても、自分の気持ちが落ちているときは、なかなか、自分の気持ちを上昇させることは難しいかもしれません。
生きている以上、誰にでも、悩みや問題があると思います。
家庭の問題だったり、仕事の問題だったり、色々あるのではないでしょうか。
『ポジティブに、前向きに生きなければ…』
と思っていはいても、実際には、自分の心のエネルギーが低下しているときは、前向きに考えることなど、到底、無理です。
そんなときは、
『自分で自分を癒す』
ということが必要になります。
つまり、自分で自分の気持ちを癒し、自分の心のエネルギーを高めるということです。
私が尊敬している心理カウンセラーに、『本城 稔』さんがいます。
私は、本城先生とお呼びしているのですが、先生はとても素晴らしいカウンセラーです。
『癒しの天才』とでも、お呼びしたいほどの素晴らしい方です。
私は、本城先生に『自分の癒し方』を教えていただきました。
以前、私にも、自分自身のことで色々と思い悩んでいた時期がありました。
これは、自分でも自覚していることなのですが、私という人間は、頑張り過ぎてしまう傾向にある人間なんです。
自分が一度決めたら、熱心に、とことん、進んでしまうので、そのため、常に、人生を猛スピードで走っているような感じがします。
止まることのない、ノンストップの人生。
どんなに努力しても、自分の中では『満たされない』という思いが、常にありました。
そして、
『どうして、こんなに頑張っているのに、この胸の奥に広がる、不安感と焦燥感は一体、何なのだろうか…』
と、思うことがよくありました。
また、頑張っているのにも関わらず、自分が思ったとおりの結果が出ないときもあり、いくら頑張っても、報われない自分に虚しさを感じているときもありました。
そんな矢先に、本城先生に出会ったのです。
これもまた、私にとっては、運命的な出会いだったのだと思います。
本城先生は、非常に、丁寧に優しい声で話してくださる方で、先生に話を聞いてもらうだけで、なんだか安心感を覚える、そんな方です。
本城先生が教えてくださったこと、それは、
『自分が、今、一番、言ってもらいたい言葉を、5つ書き出してみなさい』
ということでした。
私は、今、自分に言ってもらいたい言葉を、紙に5つ、書き出しました。
そして、その後、先生は言いました。
『その中から、自分が、今、本当に言ってもらいたいことを、1つだけ選んで下さい』と。
私は、自分が書き出した5つの中から、1つだけを選択しました。
その後、先生はこう言いました。
『じゃ、目をつぶって、深呼吸して、その後に、自分が選んだその言葉を、ゆっくりと、心の中で自分自身に言ってあげて下さい』と。
私は、目を閉じ、ゆっくりと深呼吸し、そして、自分自身にこう言いました。
『いつも、一生懸命、頑張っていてえらいね』と…
そう心の中で言った途端、私の目からは、突然、涙がこぼれ落ちました。
そう、私は、一生懸命に頑張っている自分のことを、誰かに認めてもらいたかったのです。
いつもは強がっているけど、本当は、誰かに、優しい言葉で、
『頑張っていて、えらいよ』
と言ってもらいたかったんです。
そのひとことだけ。
それだけで、よかったんです。
先生はこう言いました。
『自分自身に、そういった優しい言葉をかけてあげることが、とても大切なんですよ。自分に、優しい言葉をかけてあげることによって、傷ついている自分の心を癒すことができるんですよ』と。
私は、涙が止まりませんでした。
そして、その時、気がついたのです。
『自分の心は、誰かに癒してもらうものではない。自分自身で、自分を大切にすることが必要なんだ。自分の心を優しい言葉で包んであげることが大切なんだ』と。
もしかしたら、皆さんのなかにも、ご自分の過去や現在の生活を通して、心が傷ついていらっしゃる方がいるかもしれません。
もしかしたら、今の状況から抜け出したいと、一生懸命、もがいて、頑張っていらっしゃる方もいるかもしれません。
そして、以前の私のように、自分の心が痛くて、とても苦しい思いをされていらっしゃる方もいるかもしれません。
もしもあなたが、そういった状況にいるのであれば、どうか、ご自分に優しい言葉をかけてあげて下さい。
あなたが言ってもらいたい言葉を、あなた自身に、心を込めて言ってあげて下さい。
私も、今まで、自分の気持ちがつらくなってしまったときは、自分自身に優しい言葉をかけてきました。
それによって、自分の心が少しずつ明るくなっていくのがわかりました。
問題がない人生なんてありません。
夫婦関係にしても、家族関係にしても、友人関係や仕事関係にしても、私たちの周りでは、さまざまな問題が起こりますね。
そして、ときには、私たちの心が傷つくことも起こります。
そんなときは、どうか、あなた自身を大切にして、そして、あなたに自身に優しい言葉を与え、あなたの心を癒してみて下さい。
自分の心を大切にすること。
これが生きていくうえで、とても大切なことだと私は思います。
夫婦コンサルタント伊藤敏恵の