あなたの夫婦関係は『共依存』ですか?
- 2012年07月06日 |
- 夫婦関係が壊れたあなたへ |

皆さん、こんにちは。
夫婦コンサルタントの伊藤敏恵です。
あなたは『共依存』という言葉を聞いたことがありますか?
『共依存』とは、『人間関係を対象とした依存』のことです。
『共依存』は、通常の依存とは異なり、二人の人間のどちらか一方だけが、その関係に依存しているのではなく、お互いに依存しあっている状態のことを指しています。
つまり、『両方ともが、お互いに依存している状態』ということです。
これには、『親離れできない子』 や 『子離れできない親』、『DVを受けながらも別れられない』など、いろいろなケースがあります。
夫婦関係でも、『共依存』に当てはまる方たちが大勢います。
皆さんは、「ハリネズミのジレンマ」のお話を知っていますか?
あるところに、2匹のハリネズミがいます。
この2匹のハリネズミは、お互いのことがとても好きなのですが、2匹がくっつこうとすると、相手の針が刺さってとても痛いのです。
ですので、一度は離れてみるのですが、それでも、やはり相手のことが好きなので、そばにいきたい。
そして、くっつきたいのです。でも、くっつくと、また相手の針が刺さり、痛いのです。
そして、また、離れます。
でも、また、くっつきます。
そして、再び、痛みを感じるのです。
それを何度も、何度も、繰り返していくうちに、お互いに痛くなくなる距離を見つけ出すことができるようになるということです。
『共依存』は、この2匹のハリネズミの関係に似ています。
たとえば、夫がアルコール依存症であったり、ギャンブル依存症であった り、女性遊び依存症であったり、DVであったり、精神的な暴力をおこなっていたりなど、夫からそういった『理不尽な行為』をされているのにも関わらず、そ れを許し、それを認め、それを我慢している状況などは、まさに、ハリネズミが痛みを耐えている状況によく似ています。
実は『共依存』に陥っているふたりは、『痛みに麻痺している』場合が多いのです。
冷静に見ると、ふたりの状況は、明らかに『尋常ではない』
でも、それが、当事者であるふたりには、全く、見えていない。
つまり、冷静な判断力をなくしてしまっている状態ともいえます。
『一緒にいることで傷つけあう』でも、『一緒にいる』そして、それによって、さらに『傷つく』それでも、その状態から抜け出すことができない。
それが『共依存』です。
あなたの夫婦関係は、『共依存』になっていませんか?
もしも、あなたが、共依存の夫婦関係を持っているとしたら、まずは、あなたが、依存から抜け出すことをして下さい。
依存の関係の中には、本当の愛は生まれませんよ。
夫婦コンサルタント伊藤敏恵の